えどまるブログ

特別展「モダン都市の文学誌」みどころ紹介(その2)
みなさん、こんにちは。えどまるです。雨続きのお天気ですが、たてもの園の特別展「モダン都市の文学誌」でも梅雨をテーマにした文学作品が展示されています。

こちらは作家の永井荷風。銀座の喫茶店でのスナップ。



彼が著した「つゆのあとさき」は、昭和初期の銀座のカフェーに足繁く通った作者が、当時の町の様子を、梅雨前後の季節感を盛り込みながら綴った作品です。

今回の展覧会では、1923年(大正12)の関東大震災のあとに生まれ変わった町を紹介していますが、「つゆのあとさき」の舞台は銀座。カフェーのほかにも百貨店が賑わったり、新聞社の大きな建物が出来たり、銀座が日本一の盛り場だった浅草を凌ぐ繁華街になったのは、このころからなんだって。

ここが「銀座」のコーナー。「つゆのあとさき」の紹介もあります。



当時の永井荷風は、山の手の洋館にひとりで住んでいたけれど、夕方になると毎日のように銀座に来て夕食を食べたり、知り合いと喫茶店に入ったり、都会生活を楽しんでいた様子。どんな毎日だったかは、42年間書き続けられた荷風の日記「断腸亭日乗」(だんちょうていにちじょう)に詳しく記されています。


日記「断腸亭日乗」の原本もたくさん展示しています。丁寧に書かれた文字を間近で見ていると、よく今日まで残っていてくれたな、と思います。



荷風が日記に描いた銀座の喫茶店のスケッチ。(昭和7年8月27日)



この喫茶店でライムジュースを飲んだときいて、園内のカフェ・武蔵野茶房で、展覧会開催期間限定・ライムソーダをメニューに登場させました。暑い日にぴったりなので、ぜひ試してね!

次回は「新宿」のコーナーを取り上げます。

みなさまのご来園もお待ちしています!
| 「モダン都市の文学誌」 | 08:46 | - | -
特別展「モダン都市の文学誌」みどころ紹介(その1)
みなさん、こんにちは! えどまるです。

今日から展示室で特別展「モダン都市の文学誌〜描かれた浅草・銀座・新宿・武蔵野〜」が始まりました。

東京では1923年(大正12)の関東大震災で、江戸時代の町並みの名残りが失われたといいます。今回の展覧会では、そのあとに生まれ変わろうとする町や郊外の姿を、文学作品を通して紹介しているんだって。

こちらは浅草のコーナー。



川端康成(かわばた・やすなり)が書いた『浅草紅団』(昭和5年 先進社発行)には、出来たばかりの隅田公園が登場します。



小泉癸巳男(こいずみ・きしお)の描いた「昭和大東京百図絵版画 隅田公園 向島言問」(昭和7年)や、「隅田公園案内」(昭和6年 東京市発行)も展示中。



本はもちろんだけれど、関係する絵や資料も紹介されているので、当時の町の雰囲気がわかるね。

そして今回は、川端康成直筆の「浅草紅団」創作メモや反古原稿も展示。
作品の重要なキーワードが書かれているらしいので、ぜひ展示室で確認してみてください!

こちらは物語に登場する建物「浅草雷門ビル」(資料提供 東京地下鉄株式会社)。



中は食堂だったんだって!
こんな風に、文学作品に登場する様々な建築物の紹介もしているよ。
たてもの園ならではだね。

次回は、「銀座」のコーナーを紹介する予定。お楽しみに!
みなさまのご来園もお待ちしています!!



| 「モダン都市の文学誌」 | 08:43 | - | -
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